加齢と共に皮膚や皮下脂肪、筋肉が衰えていくために見られるようになる「たるみ」。
たるみの原因には、加齢の他に紫外線やストレス、肌の乾燥などが挙げられます。たるみが出やすい部位としては、まぶたや目の下、フェイスラインやほうれい線部分があります。
この部分にたるみが見られるようになると、ホームケアではなかなか改善が難しいので、美容外科や美容皮膚科での治療が必要となります。
最近では、プチ整形を始めとしたメスを使わない美容整形も流行っていますが、ここではメスを使った治療方法について解説したいと思いますので、治療方法選びの参考にしてみてください。
メスを使ったたるみ治療とは?
メスを使ったたるみ治療は、一般的にこめかみ周辺や額部分の髪の生え際付近、また耳の前後を切開して、皮膚を引き上げて余った皮膚を切除した後に縫合するという方法で行なわれます。
どの部分を重点的にリフトアップしたいかで施術方法が異なります。
例えば、頬や口元のたるみが気になる程度であれば、耳の前の目立たない部分に最小限にメスを入れて、リフトアップさせると自然な感じにたるみを解消することができます。
もし、気になる部分がまぶたの部分であれば、眉の上部分にメスを入れて引き上げて融合することで、まぶたのたるみを解消することが可能です。
こめかみや目元のシワ・たるみが気になる場合は、こめかみを切開してリフトアップを、また、額のシワを解消したいという場合は、額の髪の生え際にメスを入れてシワを伸ばして縫合します。
頬の部分から首にかけて全体的にたるみを解消したいという場合は、こめかみから耳の前を通り、耳の後ろまでを切開して全体的にリフトアップさせることができます。
そうすることで、見た目年齢をマイナス10歳にすることも可能です。
メスを使ったたるみ治療のメリットとデメリット
メスを使ったたるみ治療のメリット
メスを使ったたるみ治療のメリットは、リフトアップ効果が高いという点です。
プチ整形やマシンを使った方法でもある程度のリフトアップ効果はありますが、切開して皮膚や筋肉を引き上げるメスを使った施術の方が確実な効果を実感できます。
また、プチ整形やマシンを使った治療の多くは、半年に1回くらいの頻度で定期的に施術を受ける必要がありますが、メスを使った施術の場合は、効果の持続期間が長いというメリットもあります。
メスを使ったたるみ治療のデメリット
デメリットは、メスを使うためにリスクを伴うという点です。
手術によって顔面神経にダメージを与えてしまうと、顔面の神経が麻痺してしまうということも稀にありますし、顔が不自然に引き上がってしまって仕上がり自体が気に入らないということもあります。
また、ドクターの施術方法によっては縫合がしっかりと分かってしまうということもあります。
メスを使ったたるみ治療は、効果が高い方法ではありますが、その分のリスクも大きいという点を思いに留めておきましょう。
美容外科や美容皮膚科選びは慎重に!
メスを使ったたるみ治療は、マシンや注射を使ったプチ整形によるたるみ治療と比べて、ドクターの技術に大きく左右されます。
マシンや注射を使った治療では効果の表われ方に違いが出る程度ですが、外科手術の場合は手術が失敗することもありますから、よく注意してクリニックを選ぶ必要があります。
美容外科や美容皮膚科の公式サイトを見ると、症例写真が載せられており、高評価の口コミも目立ちますが、実際にはその通りにいかないことも多いので、公式サイトの情報だけを鵜呑みにすることのないようにしましょう。
施術を受ける美容外科や美容皮膚科の本当の口コミを知るためには、実際にその施術を受けたという人から直接に情報を得るのが望ましいのですが、多くの人は美容整形を受けたということをオープンにしたがらないので、それは難しいかもしれません。
そこでお勧めなのが、複数のサイトを通してメスを使ったたるみ治療で高評価を受けているクリニックを探すということです。
サイトの中には、特定のクリニックでの治療を勧める目的で開設されているものもあるので、複数のサイトを必ず確認するようにしましょう。
複数の口コミサイトで、効果が高いクリニックがあれば、まずはそのクリニックで相談してみるといいですよ。