美容看護師の愚痴や悩みについて

病棟で勤務する看護師にとっては、愚痴や悩みは尽きないと思います。

患者様の看護をしながらも、不規則な勤務に、毎日の残業、人間関係に疲れてしまいますよね。

美容整形外科や美容皮膚科の看護師も例外ではなく、美容クリニックならでのは悩みがあります。

 

華やかな舞台の裏には多くの苦労があります!

女性が多い職場は、人間関係が難しいところが多いです。一方、一見華やかに見える美容看護師ですが、それなりに愚痴や悩みはあるのです。

美容クリニックは、自由診療で日勤帯のみの勤務のところが多いです。

夜勤が無く不規則な勤務では無いため、病棟で勤務する看護師より、規則正しい生活が送れます。

 

先輩・後輩の上下関係が以外に厳しい!

私が勤務するクリニックのように残業が無いところも多いです。そのため、そんなにストレスも溜まらないし、快適に仕事ができるのではと思われがちです。

しかし、やはり女性の多い職場なので、快適にはいきません。病棟では1年上だと先輩になりますが、クリニックでは、入職が1ヶ月早いだけで先輩になります。

例え、自分より臨床経験年数が少なくても、年下でも、入職が1ヶ月早ければ先輩になってしまうのです。

最初は戸惑いましたが、この業界はそうなのだと同期と愚痴を言いながら、割り切りました。

また、患者様からのクレームをいただいた時は、とても落ち込みます。ただでさえ、私は落ち込みやすいので、初クレームの時は悩みました。

しかし、そんなことで悩んでいてはこの仕事は続かないと、クレームを受けたことがある先輩の話を聞いて気が晴れました。

以上のように、色々と美容看護師なりの悩みは色々とあります。

全く悩みが無く、或いは愚痴も言わない職場だったらどんなに素敵だろうと思いますが、現実そのような職場は無く、何処へ行っても同じだと思います。

仕事が自分に合っているかどうかが重要です。自分自身の気の持ち方と、ストレス発散を上手に行いながら、仕事をしていくことが大切です。

美容外科で働く看護師の役割について

ずっと美容にコンプレックスを持って悩んでいる人、もっと綺麗になりたいと思う人が美容外科へ来られます。

美容に対する悩みは、友人や周りの人にはなかなか言えません。

そこで、医師や看護師が患者様がどんな悩みを抱えているか傾聴し、解消していきます。

 

美容外科の看護師は長年のコンプレックス解消を助ける重要な役割を果たします!

美容外科に来られる多くの患者様が、美容整形手術を受けに来院されます。整形手術後の数日間は、手術内容によって少し顔が腫れたりするので、会社勤めの人は、GW等の連休中に整形手術を受けることが多いです。

自由診療のため、手術料金も決して安いものではありません。

しかし、ずっと悩んでいたコンプレックスを解消するために勇気を出して、整形手術に挑んでいます。

初めての手術を受ける患者様は、とても不安です。そのため、医師や看護師は患者様との信頼関係を築くことが必要です。そして、安心して手術に臨んでもらいます。

美容外科で多い手術は、二重にするための埋没法、目頭切開、豊胸、脂肪吸引、プチ整形等があります。クリニックによっては、その他色々な手術を行っているところもあります。

患者様がどうなりたいか、話を聞いて希望通りに綺麗になれるように、しっかりとカウンセリングをしていきます。最近では、女性のみならず男性も多く来院されています。男性の美意識の高さに驚きますよね。

 

患者様の相談に乗ることも看護師の仕事です!

看護師は、患者様から色々と相談されることがあります。患者様は、不安ながらも綺麗になりたいという気持ちはとても強いものです。

患者様の悩みによく耳を傾け、前向きに美容整形手術が受けられるように、援助していく必要があります。

看護師の役割は、採血や注射、点滴等の技術だけでは無く、一般病院と同じく精神的なケアをしていくことも大切です。患者様の悩みに応え、誰からも信頼される看護師を目指していきたいですね。

美容外科で働く看護師の仕事内容について

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美容外科は、美容の視点から外科的な治療を行うものです。

看護師の役割は、主に医師の手術の介助です。美容皮膚科とは異なり、手術をするため医師がメスを使用することが多いです。

 

美容外科は手術が中心 経験が求められることも多いです!

手術前の器具や薬剤等の準備から、医療器具の洗浄や滅菌も行います。清潔操作について理解し、実行できる必要があります。

もちろん、術後の経過観察も行うため、看護師としての観察力や判断力も必要になります。

また、基本的な看護技術、採血・注射・点滴は必須になります。そのため、美容外科は、一般病院での臨床経験が最低でも1、2年以上は無いと採用しないクリニックもあります。

一般病院にて、手術室での経験がある人は特に優遇されますが、その経験が無くても、研修を通して、指導者が一から教えてくれるので安心して覚えていくことができます。

主な診療内容は、埋没法や目頭切開、豊胸手術、脂肪吸引等、クリニックによって内容はさまざまです。

 

美容外科は患者様にも人気 最近は男性も訪れます!

外科的な診療内容は、患者様に非常に人気があります。それだけ、美しくなりたいという女性が多いのです。最近では、男性も美に関心がある人が増えています。

また、クリニックによりますが、カウンセリングも看護師が行うことがあります。そのため、患者様のコンプレックスに対する話を傾聴し、綺麗になるために安心して手術に臨めるよう、サポートしていく必要があります。

看護師は、常に明るい笑顔で、患者様の話をよく聞くことも求められます。

美容皮膚科と比較すると、美容外科の方が、手術がメインになるため大変で忙しいイメージですが、患者様をサポートする面ではどちらも同じです。

看護師としての基本的な技術と、美容に対する関心、コミュニケーション能力があれば、美容外科で働くことを目指せます。

美容クリニック(美容外科・皮膚科)で働く看護師の給料が高い理由

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美容クリニックの看護師の給料は、一般病院と比較すると高いイメージがあると思います。

ネット上で都内の美容クリニックの求人を検索すると、月給 30~40万以上と提示されているところが多いです。

実際にこの程度の給料は貰えるのですが、これにも最もな理由があります。

 

日勤のみ・疾患治療なしで給料が異様に高い美容看護師

給料が高い上に日勤のみで、疾患の治療では無く美容医療であり、自分自身も美意識が高くなり綺麗になれるチャンスがある。

そんな美容クリニックでの勤務に、とても魅力的に感じている人は多いのではないでしょうか。

夜勤をやらずに給料が貰えることも大きなメリットですし、特に美容に興味のある女性看護師にとっては大変嬉しい仕事ですよね。

 

美容クリニックは色々な魅力がありますが、最も大きなものは「年収の高さ」だと思います

実際に、一般病院から美容クリニックへ転職した人の中には、給料が高いところが魅力的だからと言う理由の人が多いです。

しかし、ネット上の求人で見るように、本当に給料は高いのでしょうか?。実際のところどうなのか、とても気になりますよね。

私自身、美容看護師になりたいと考え始めた頃、インターネットで美容クリニックの求人をよく閲覧していましたが、なぜ日勤のみの勤務にも関わらず、一般病院よりも給料が高いのだろうと疑問に思っていました。

調べていくと分かりましたが、これには最もな理由があります。

 

美容クリニックの給料が高い理由は自由診療という特性と業績給

美容クリニックで働く看護師の給料が高い理由は、保険適用外の自由診療のため、業績給が付くからです

また、多くのクリニックでは売り上げを伸ばすために皆で協力しながら業務を行っています。

それに比例して多くの患者様が訪れるようになるため、結果的に給料にも反映されます。

 

具体的に月給で言うと、最低でも30万からのところが多いです

一般病院の勤務では、どんなに頑張っても月給は変わらないので、少し信じられない話ですよね。

また、美容クリニックは自由診療のため、その月の売り上げに対して報奨金が出るクリ ニックが多いです

その報奨金が多く出るクリ ニックだと、ネット上で提示されている給料よりも月々の月収が大幅に違ってきます。大手のところだと、月に 10万前後出るところもあるそうです。

そのため、クリニック全体をあげて、皆で売り上げを達成しようと協力して頑張っているのです。月給があまり高く無くても、実は報奨金がたくさん出ているから月収や年収にすると給料が高めになるクリニックもあります。

報奨金は臨時収入みたいで嬉しいですし、一般病棟では もらうことができないものなので魅力的ですよね。

 

美容クリニックによる給与の違い

美容クリニックには美容皮膚科と美容外科がありますが、一般的には美容皮膚科より美容外科の方が給料が高い傾向にあります

美容外科の看護師の給料がなぜ高いかと言うと、美容外科は美容皮膚科より業務が難しく、仕事量も多いことや、繁忙期といって、ゴールデンウィークやお盆時期等の連休の時期は、美容整形を行う患者様が多く、美容外科は忙しい時期になります。

その時期は、とても忙しいため残業をすることになりますが、残業代はきっちり出るので繁忙期の給料は更に良くなります。

また、クリニックにもよりますが、美容外科は覚えることも多く、オペ室での医師の介助をすることがメインになります。

「楽して高給取り」というイメージとはちょっと変わってきますが、それだけスキルも身に付きますし、決して悪い話ではありません。

 

更に高給料を目指したいと思う人は、美容皮膚科よりは仕事が大変なことを理解した上で、美容外科で頑張ってみることも良いと思います。

私自身もどこで勤務するかを迷っていた際に、

「高給料を希望するなら、美容外科が良い」

と、美容看護師求人の紹介会社(ナースではたらこ)の方に言われたことがあります。

高給料にはとても魅力的に感じましたが、私は内科でしか勤務をしたことが無く、外科経験や手術室の経験も無いため、自信も無く美容皮膚科を選びました。

 

このように、一言で美容クリニックと言ってもかなり事情は異なってきます。

給料がなるべく高いところへの入職を希望する人は、美容クリニックで働く前に報奨金や残業代の有無について調べておくと良いでしょう。

美容クリニックで働くメリットについて

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美容クリニックは看護師から人気がありますが、それは多くのメリットがあるためです。

メリットのウェイトを最も大きく占める要因は、夜勤がなく急患や急変等、緊急性が問われないため勤務体系が安定するという点です。

 

夜勤に疲れた看護師から大変人気があります!

美容クリニックの勤務は、夜勤が無く日勤のみであるため、規則正しい生活が送れます。

そのため、子育てしている看護師にとっても働きやすいです。

夜勤が無い分、給料も下がってしまうのではと思いますが、美容クリニックでは、自由診療で業績に応じて報奨金が出るので、一般病院と比較して高めです。

また、大手の美容クリニックの看板を駅で見かけると思いますが、駅から近いところにあるところがほとんどです。

電車通勤の人にとっては、とても通いやすいです。クリニックの内装も、綺麗でお洒落なところも多いため、仕事をしていくには気持ちが良いですね。

 

美容技術が習得でき自分も安く施術が受けれます!

業務は、基本的な看護技術も必要な時もありますが、一般病院では行わない美容の技術を取得でき、患者様に喜んでもらえて、自分自身の新たな向上にもなります。

患者様へ施術をしていく上で、相談にも応じられるように美容についての知識を習得しなければならないため、自分自身も綺麗になれるチャンスになります。

また、ほとんどの美容クリニックでは、社員割引制度があり、自分で受けたい施術を安く受けることができるので、働きながらも綺麗になれるので嬉しいですよね。

一般病院では、夜勤があり肌が荒れてしまったりするので、状況が全く異なります。

美容クリニックでは、急患や急変等、緊急性が問われないため急な対応をすることもありません。

決められた時間枠内で、仕事をしていくことができます。自分の精神力も保っていくことができます。

現在では、美容クリニックへ通う患者様や、そこで働く看護師は増えています。患者様の悩みに耳を傾け、その悩みを解消し、笑顔になっていただくことに、嬉しさを感じます。

また、自分自身も美容に対しての意識を更に高められる場所です。

美容クリニックで働くデメリットとは

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看護師から人気のある美容クリニックは、美容に関われる・病棟勤務に比べると仕事にメリハリがあり働きやすいなど魅力的な点が多いです。

ただ、良いところばかりではなく、美容クリニックで働くことにはデメリットもあります。

 

美容クリニックで働くデメリットとは?

一般病院に勤務する友人から、美容クリニックで働いていると、ノルマがあって営業もしなければならないのかとよく聞かれます。

たしかに、自由診療で業績を重視しているので、営業は重要なことだと思います。

私が勤務するクリニックでは、両方とも無いです。看護師は施術を行っているので、他の職種が営業を担当しています。

しかし、看護師にノルマがあり、営業もしなくてはならない美容クリニックは存在します。

 

営業がある美容クリニックの大変さは?

美容クリニックの中には営業活動が求められるところがあります。

これはかなり大変ですが、それによって給料も高くなっていくため、大体の人は頑張ってこなしているそうです。

一方で、看護師の仕事でも大変なのに、営業もするとなるとプレッシャーになり、辛くなってしまい、ノルマや営業の無い別の美容クリニックへ転職する人もいます。

一般病院では、あまり経験しないと思いますが、美容クリニックでは患者様のクレーム対応をしなくてはなりません。

クレームは多いため、誰もが対応の仕方を学んでおかないとなりません。

クレームを出されないためにも、接遇に注意して患者様に対応していく心がけが重要になります。

言葉遣いや態度、表情すべてを、自分では気が付かないくらい、患者様は見ています。患者様が嬉しくなるような、気持ちのこもった対応をしなくてはなりません。

接遇面は、最も難しいと思います。私自身も、今まであまり理解できていなかったし、学ぶ機会も無かったため、今改めて勉強になっています。

 

美容クリニックの勤務経験は臨床経験にカウントされない

技術の面では、美容クリニックで働いた年数は臨床経験にカウントされません。

例えば、新卒で美容クリニックに5年勤務して、一般病院に転職する場合は新卒と同じ扱いになってしまいます。

そのため、看護師としての基本的な経験をしたい人は、一般病院で何年か経験を積んでから転職されると望ましいです。

以上のようなデメリットも知った上で美容クリニックに転職すると良いでしょう。

美容クリニックで働くことを志望されている方へ

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最近では、いつか美容クリニックで働きたいと考えている看護師は多いです。

私は、美容のクリニックで働きたいと思ってから、実際に転職したのは1年後でしたが、それまでに数々の葛藤がありました。

 

漠然とした希望から実際に行動するまでの心の動き…

周りの看護師の友人からは、大変そうだから働かない方が良いと言われていました。

病棟で働いている時に、ふと早く美容の仕事がしたいという気持ちが強くなっていくのです。

そう思いながらも、美容の仕事に関しては詳しく知らず、漠然とした想像しかしていませんでした。その時点では、ただの憧れだったのかもしれません。

でも、憧れから仕事へ変えられることはできるのです。

 

もし、今美容皮膚科や美容外科で働くことを志望している人は、まずできれば美容看護師専門の紹介会社が定期的に開催している、美容クリニックの説明会に参加して下さい。

現場の看護師の声が聞けるので、とても参考になります。何か不明点があれば、質問しましょう。

 

美容クリニックで働きたいと本気で思ったら…

それでもし、やっぱり美容の仕事がしたいと思われるならば、転職の準備をしましょう。

紹介会社の担当者に協力してもらえば、自分の希望通りの転職先が見つかるので、心配しないで下さい。

転職するまでに、採血や注射等を失敗せずにできるようにしておくと良いです。

 

美容クリニックへ来られる患者様は、針で刺されて肌が傷付くことにも抵抗があるので、失敗ができないのです。

また、美容クリニックはサービス業のため、接遇が大切になってきます。

そのため、社会人としてのマナーや言葉遣いを見直しておくと良いです。

それと、身だしなみをしっかりとして笑顔でいられることが大切です。転職する先のホームページがあれば、どのような施術を行っているのかを確認しておきましょう。

看護師のブログがあれば、見ておくと職場の雰囲気が分かる事もありますよ。

近い将来、美容皮膚科又は美容外科で勤務できることを願って、今は一般病棟での経験を大切にして下さい。

一般病院と美容皮膚科(クリニック)の仕事の違い

一般病院では、疾患のある患者様の看護を行いますが、美容皮膚科では、患者様の皮膚に疾患がある場合のみならず、美容を目的とした看護を行います。

これらが一般病院と美容皮膚科の大きな仕事の違いです。

 

 

一般病院と美容皮膚科の1日の仕事を追って見ましょう!

一般病院では、1日に数名の患者様を受け持ち、情報収集から始まり、医師の指示を確認し、前勤務帯の看護師から申し送りを受けた上で、検温、援助全般、点滴交換、内服薬準備、看護記録を行います。

日によっては検査や手術の準備をすることもあります。また、患者様の入院の受け入れから、急変や急患対応もあります。

 

一方、美容皮膚科は、時間ごとで患者様の施術に入ります。おおよその施術時間は、15分から長くて90分です。

患者様は、完全予約制で来院されているので、時間までに施術とカルテ記入を終了させます。主な施術は、医療レーザー脱毛です。

その他、薬品、脱毛に関する器具等看護師が使用する物はすべて、自分たちで発注を行います。施術室からトイレまでの清掃も行います。

 

以上、業務の違いが分かると思います。一般病院は、急変や急患がある場合は、今まで行っていた仕事を一旦停止して、そちらの対応が優先になります。

いつ何が起きるか分からない状況なので、いつでも対応できるよう、常に覚悟しておかなければなりません。

 

美容皮膚科では、急患対応等は無いため、決められた時間枠内でのみ動いています。どちらも看護ですが、それぞれ異なった内容になりますね。

勤務も、美容皮膚科は一般病棟のように夜勤有りの交替制では無く、日勤のみなので規則正しいです。

もし、一般病院から、美容皮膚科への転職を考える際は、美容の看護師としての仕事の内容をよく把握してからでは無いと、ギャップに驚いてしまうため、事前に調べて知った上でお仕事されると良いです。

看護師の変わった職場 保育所・介護施設・厚生労働省・総合研究所・独立起業

看護師の職場と言うと、病院や私が勤めていたようなクリニックが真っ先に思い浮かびます。

あまりイメージがない方が多いと思いますが、看護師の職場としてはこれ以外にも、保育所・介護施設・厚生労働省などがあります。

この記事では、それぞれの特徴をご紹介します。

 

保育所・介護施設での勤務

これらの施設は身体的な健康が不安定な幼児・ご老人が入園・入居しており、看護師の活躍が期待される場所となっています。

 

保育所で働く看護師

近年、共働き家庭は増加し続けており保育所は大きな需要があります。

入園待ち児童も多くなるほどであり、今後は保育所の収容人数の増加、施設増設がますます求められます。

保育所はまだからがしっかりしていない幼児を預かっており、アレルギーやぜんそくなどの持病を抱える子どもも増えています。

そこで、看護師が保育所に就き子どもの健康を管理することが強く求められています。

 

小学校入学前の子どもたちが過ごす保育所では、子どもが怪我をしたり疾患した場合に看護師が手当てを行い、症状が重い場合は病院へ同行します。

また、体調を管理し場合によっては保護者への連絡や説明を行うことも看護師の大切な仕事です。

子どもの場合は自分の症状を的確に伝えられないことも多いので、子どもの様子を見て症状を認識できるような観察力が保育所看護師に求められます。

このように大きな役割を担う保育所看護師ですが、実際に看護師が赴任している施設は全体の3割程度です。

 

介護施設で働く看護師

介護施設で働く人の多くは介護士ですが、看護師にも活躍の場があります。

介護士は入居者の身の回りの世話(トイレ、食事、入浴など)を担当していますが、健康管理についてはエキスパートではありません。

ある程度の専門知識を持った介護士もいますが、一般的な医療に関わることは看護師が担当します。

介護施設看護師は入所、通所している方々の全体の健康管理を行います。また、治療が必要な場合は病院への同行を行います。

また、嘱託医師が一定の頻度で施設を訪問することもあります。

 

保育所・介護施設で注意するポイント

保育所・介護施設は体力的に十分ではない人がたくさん集まります。

そこで、最も気をつけることは「感染症の発生」です。

ノロウイルス、インフルエンザなどは施設内で一気に感染し、高熱や下痢、嘔吐の症状を起こします。

特に、体力が低下している高齢者が感染すると重症に発展する可能性も高いため、看護師が適切にケアを行うことで事態を迅速に収拾することができます。

病院勤務のイメージが強い看護師ですが、このような背景から保育所・介護施設での需要は年々増加しています。

このような立場の人は看護系技官と呼ばれ医療や福祉に関わる様々な課題に取り組みます。

 

厚生労働省や総合研究所での勤務

ほとんどの看護師には縁が薄い場所ですが、看護師の勤務先として厚生労働省や総合研究所があります。

特に、厚生労働省で勤務する看護師は「看護系技官」と呼ばれ、私たちがイメージする看護師とは大分変ってきます。

 

看護系技官とは

看護系技官とは主に厚生労働省本省内部部局に配属となり、看護行政等の業務に従事します。

配属されるには厚労省の募集に応募して試験を受け、合格する必要があります。

更に、だれでも受験できるわけではなく免許の他に、一定の勤務経験が求められます。

以下は、2009年度に実際にあった募集要項から条件を抜粋したものです。

(1) 看護師免許と保健師免許又は助産師免許を取得している者
(2) 看護系大学を卒業している者又は看護系大学院修了(見込みを含む)の者
(3) 看護に関する業務経験を5年以上有する者
(4) 看護行政の業務に理解を示し、意欲のある者

これより、看護系技官は一定の経験を積み看護の実態を良く理解し、変革していこうという姿勢のある人が向いていることが分かります。

 

仕事内容と配属について

看護系技官は、看護職員の確保、生活習慣病対策、訪問看護の推進、診療報酬や介護報酬の改定などを行っていきます。

それぞれの課題は、厚生労働省内の各担当部署が受け持っていますが、看護系技官は、各部署に少数ずつ配属されています。

それぞれの部署には「医系技官」と呼ばれる医師免許を持った職員や、事務職である「事務官」が属しており、協力して制度の設計や改善案を考えていきます。

例えば、ある健康問題についての法制度を作るときは、それを作成するための準備として、様々な下調べをします。そして、その分野の専門家や病気を持った当事者など、それぞれの立場の意見を聞きながら、どのような制度が必要かを考え、案を作っていきます。

また、国会議員に対して現状を詳しく説明することや、学会や研修会などで政策を説明する、という仕事もあります。

国民の医療や福祉のために、問題を分析できる能力、また多分野に根強く説明をしたり、調整を行う粘り強さ、看護以外の専門職と協力して働ける協調性や柔軟性が求められます。

 

総合研究所で働く看護師

大学で看護学を専攻し、削ぐ業後に総合研究所に就職して活躍する看護師もいます。

総合研究所とは、調査や研究を行う会社であり、看護職で培った知識と研究手法を用いて、患者や家族、医療関係者へのアンケート調査・インタビュー調査を実施し、分析・報告の作成などを行います。

看護系大学などの研究者や省庁と一緒に研究を実施することもあります。

個々で働く場合は、医療制度や病気の知識などの幅広い知識と共に、統計手法など、研究の知識も必要になります。また、社会全体の幅広い知識も問われます。

 

独立起業するという選択肢

看護師の中には仕事から得られた知識をもとに会社を興す人もいます。

これまでの医療保険サービス以外の分野で活躍する人もおり、患者や住民が必要なものをひらめくアイデアや行動力が、看護職の可能性を広げることになります。

 

訪問看護ステーション・健康管理会社の設立など幅は広い

看護師が企業する中で、最も多いものは「訪問看護ステーション」を開設することです。

訪問看護ステーションは、看護職員(保健師、看護師、准看護師)の常勤換算2.5名以上(うち、1名は常勤)で解説できます。

地域にも依りますが、介護部門や老人保健施設など、その地域に必要な様々なサービスを作り出していくこともできます。

医療・福祉・行政が連携し、地域のサポート体制をつくっていく役割を担うことができます。

また最近では、健康相談や血液検査など、健康関連分野の会社を興す看護職も出てきました。

なお、同じ医療関係者として薬剤師がありますが、薬剤師は製薬会社のMR(Medical Representative)が病院などとコネクションを作り、調剤薬局を起業するケースが多いです。

医療関係者は特化したスキルを持っているため、色々な可能性に満ちているといえます。

看護師と一緒に働く職種:医療職や介護福祉職

私たち看護師は、医療職や福祉職の人たちなど多くの職種の方と一緒に働いています。

この記事では、各職種の紹介と具体的な仕事内容をご紹介します。

 

看護師が一緒に働く医療職の人々

医師

看護師が一緒に働く代表的な人物は医師です。

医師は、治療・検査・薬の処方などを行いますが、看護師はその補助を主に行います。

例えば、薬の処方では、医師が出した薬をその作用・副作用を観察して医師に適切に報告し意見を伝えます。

入院病棟では、看護師は患者の入院生活を24時間交代しながら観察し、患者の病状を把握しています。日々患者の容体を把握している看護師の意見は医師の活動に大変役立ちます。

看護師は医師と意見交換をしながら患者のよりよい治療を進めていきます。

 

薬剤師

看護師は病院内に勤務する薬剤師とも協働します。

病院薬剤師は薬の作用順序や作用・副作用についての知識を多く持っており、患者の服薬指導などを行います。

看護師と薬剤師と相談しながら、薬物療法を患者の生活にどのように取り入れていくのかを議論していきます。

 

栄養士・管理栄養士

病院患者の健康・身体のケアを考えるに当たって、看護師は栄養士や管理栄養士とも仕事を共にします。

栄養士や管理栄養士は患者の栄養状態や健康状態に配慮した食事を考えて食事を提供しますが、栄養素に摂取制限があったり、塩分や糖分を控える食事、柔らかさなどの調整を行います。

看護師は栄養士や管理栄養士に患者の容体を伝えながら食事の内容を共に調整していきます。

この他にも、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など病院内には様々な役割を担う医療職が勤務しています。

看護師はこのような人とも日々連携し業務を行って行きます。

 

看護師が一緒に働く福祉職の人々

看護師が共に働く福祉職としては社会福祉士・精神保健福祉士が代表的です。

 

社会福祉士・精神保健福祉士

社会福祉士・精神保健福祉士はソーシャルワーク(社会福祉援助技術)の専門職で、患者が使える福祉制度を紹介したり、居所や各種機関と連絡を取り合い、在宅で治療を続けるための手伝いをします。

具体的には、高額医療機器をどのように家庭に導入するかなど経済的なことについて、制度に関する知識を活かし、看護師とも相談して退院支援を進めます。

精神保健福祉士の場合は、特に精神保健福祉分野に特化した専門職です。

 

 ケアマネージャー(介護支援専門員)

看護師と関わりが強い職種にケアマネージャー(介護支援専門員)があります。

ケアマネージャーは高齢者の介護保険で利用できるサービスを計画することを仕事としており、そもそも看護師の資格を持った人が担当していることも多いです。

主に在宅で介護を受ける高齢者の介護品質の向上を目的とした大切な仕事です。

 

介護福祉士・ホームヘルパー

ケアマネージャーと似ているものとして介護福祉士・ホームヘルパーがあります。

介護福祉士・ホームヘルパーは介護の資格であり、入浴の補助、買い物代行、食事の準備、部屋の清掃など身辺の支援を幅広く行います。

現在の日本は超高齢化が進んでおり、介護収容施設が飽和状態に近づきつつあります。

また、医療の発展から入院期間が短くなっていますので、今後は自宅で介護を受ける人が増加すると推察されます。

このような背景より、看護師が在宅患者を訪問して介護福祉士・ホームヘルパーと連携して仕事をしていくことが増えていくと思われます。